独立を考えはじめたときにやってみようと思ったことの一つがテンキー入力からの脱却です。
それまでは会計ソフトでの数値の入力などは当然のようにテンキーで行っていました。
普段の計算でも税理士試験でも電卓を使うのが普通だったので、同じような感覚で入力できるテンキーはなじみやすいんですよね。
勤務先ではノートパソコンが各自に割り当てられていたので、別途USBケーブルで接続するタイプのテンキーを使っていました。
文章のタッチタイピングは大分昔に習得していましたが、会計を扱う仕事に就くはるか前のことだったので、数字入力の優先度は低く、通常キーボードの数字キーは見て確認しないと入力がおぼつかないままというのが当時の状況です。
テンキーパッドをやめた理由
どうしてそのテンキーを使うのをやめようと思ったのか。
きっかけとしては、数々の発信で有名な税理士の井ノ上陽一さんが「テンキーは使わない」と言っていたのを目にしたからです。
最初は「え~、テンキー入力の方が早いと思うけどな…」と感じました。
ただ、同時に「テンキーパッドをなくせたら大分スッキリするな…」とも。
よくよく振り返ってみると、結構フラストレーションを感じながらテンキーパッドを使っていたことに気づきました。
・ノートPCに有線でつなぐ道具が多いと作業スペースがごちゃつく。
・それではとBluetooth接続のものに変えてみるが、どうも接続が不安定になることがあるし、電池を管理する必要がある。
・割と高い頻度で壊れる。
・物理的な道具が増えると外出時にかさばるし、忘れることもある。ときたま落とす。
とまあこんなところです。
なにより心地悪さを感じていたのが、お客様先への訪問の終わりに席を立とうとするときに、あれやこれやとカバンに詰め込むのが、どうもドンくさいな…ということです。
会計ソフトの手入力をすべて数字キー入力にすることで練習
上記のように感じて、さっそくノートPCの数字キーで打てるように練習を始めました。
e-typingやmyTypingなどのキーボード練習用サイトなども使ってみましたが、結局、実務の会計ソフトへの入力(勤めていた税理士法人では記帳代行業務がたくさんありました)で今までテンキー入力していたところを全てノートPCの数字キーでの入力に置き換えたのが効きました。
最初は大変でした。
ただでさえ残業時間が多かったところに、慣れない方法で入力するものだから余計に時間がかかります。
それでも練習したその先にはささやかながらも効率化が待っていると思い、テンキー入力したくなるのをこらえて続けるうちに、ふと気づいたら数字キーで入力するのが自然になっていました。
今ではテンキーパッドはどこかの引き出しの奥深くで眠りについています。
電卓も要らないかも…
テンキーパッドを使わなくなると、電卓も要らないのでは?と思うようになりました。
ノートPCの数字キーで自然に数字が打てるようになったし、Windowsの標準アプリに電卓があるからです。
この電卓アプリ、キーボードのWindowsキーを押して検索窓に「電卓」や「calc」と入力すると出てくるのでEnterを押すと起動します。
キーボード操作だけで呼び出せるので電卓に手を伸ばすより速いです。
また、これまでの入力過程が画面に表示されていたり、計算結果の数値をCtrl+cでコピーして貼り付けに使うことができるなど普通の電卓より便利な面もあります。
計算過程を残しながら少し長い計算やシミュレーションをするときはエクセルを起動して計算したりしますが、それほどでもないちょっとした計算に電卓アプリを重宝しています。
まとめ
現在、基本的にはテンキーパッドも物理電卓も使っていません。
単純スピードではまだテンキーパッドを使った方が速度は速いのかもしれません(検証はしていないですが…)。
それでも持ち歩く必要のある道具を減らすことによるメリットがあります。
テンキーパッドや物理電卓の使用をやめても支障がないのは、練習してスムーズに入力できるようになったことだけではなく、クラウド会計ソフトで口座連携を進めたりすることで、そもそもの手入力を減らせていることも関係しています。
個人の手先のスキルとそもそもの手間を減らすしくみの両面で効率化を図っていきたいものです。