もともと整理整頓が苦手なほうです。
机の周りが雑然としていると仕事のパフォーマンスにも関わります。
いざ集中しようというときに部屋の散らかりが気になって掃除に脱線してしまうというテスト前現象にもつながります。
何とか変えたいなとちょこちょこ工夫をはじめました。
その中のひとつとして平安伸銅興業の「LABRICO」とIKEAの「スコーディス」を使って壁面収納を作ったときの話です。
モノを浮かせてしまいたいと思ったきっかけ
整理整頓が割と苦手です。
使ったものをすぐに元にあった場所に戻すという基本がなかなかできないまま、今の今まで来てしまっています。
気づくと床にものが落ちていたり、机の作業スペースがモノで埋まって猫の額レベルになっていたりします。
どうしてこうなってしまうのか考えてみると、
まぁ単純にだらしがない・意識の問題というのもあるのですが、
ひとつには「見えない場所にしまうと存在を忘れてしまう」という傾向が自分にはあるようです。
見えない場所というのは、引き出しやクローゼットや収納ボックスの中にしまうということです。
一度しまって見えなくなってしまうと意識にのぼってこなくなるので、見かけ上モノを押し込めてきれいに見せかけることはできても日々の整理整頓につながっていかない。
結果として、◯◯はどこにしまう、というのが定着していないので整頓がおっくうになって散らかってしまうという状況かなと。
この状況をどうにかするために目に「見える」形でものを収納したい。
ただし、棚を際限なく増やすスペースがあるわけでもなし…
じゃあ、浮かそうか
という発想になりました。
IKEAのスコーディスを使ってみる
モノを浮かせて収納したいとなったとき、はじめにイメージしたのは外国映画でよく見るようなツールパネルです。
ガレージや地下室なんかの壁にたくさんの小さな穴があいたパネルが下げてあって、そこに整然と工具などが吊るされている感じですね。
場合によっては銃や武器などが吊るされている場合も(ジョン・ウィックの映画などでもあった気がします)。
ネットで検索すると「有孔ボード」とか「パンチングボード」などというんですね、様々な種類の商品が売られています。
その中で目を引いたのがIKEAのスコーディスでした。
そこそこ安価ですし見た目に高級感は無いですが、ものものしさがなくポップに使えるかなと。
樹脂製のパネル一面にタテ長の穴がいっぱい開いており、そこにオプションパーツを引っ掛けて使います。
オプションパーツはふた付きの小物収納カップや、トレー型のもの、大中小のバスケット型やシンプルなフックなど結構な種類があって、自分の必要に応じて買い足して使う仕組みです。
何が私にとって良かったかというと、透明の収納カップやバスケット型のパーツを使うことでどこに何がしまわれているかパッと見て分かることです。
「何をどこにしまうか」が見える化するので、自然と以前よりも使ったものをあった場所に戻すという意識が出てきました。
一般に「見せる収納」という言葉は「(人に)見せる収納」「魅せる収納」を意味すると思いますが、私にとっては自分に対して「これはここにあるからね!見て!」という意味合いの見せる収納です。
このボードをどのように固定するかは大まかな方向性は2種類あって、
①ネジで壁に固定する
か
②オプションパーツのクランプを取り付けて机の天板を挟み込むことでボードを直立させる
となっています。
はじめに私がやったのは①の方法です。
とはいえ壁に直接ネジ穴を開けることができなかったため、代替の方法をネットで検索し、石膏ボード用の止め具セットを使いました。
これだとネジではなく細いピンを打ち込んで使うので、壁にほとんど傷をつけずに固定することが可能なのです。
その後、使い勝手が気に入ったのでもう一枚を②の方法で作業机の脇に直立させる形で増設しました。
LABRICOで柱を作ってスコーディスを固定
という訳で上記のようにスコーディスを問題なく使っていたのですが、その後引っ越しがありました。
新しい環境でも引き続き石膏ボード用の止め具を使っても良かったのですが、目立たないレベルと言ってもできれば壁に穴を開けたくないなぁ、というのともう少しオシャレな見た目にしたいという欲が出てきました。
なにか良い手はないものか…と検索していて見つけたのが平安伸銅興業のLABRICOという商品でした。
これ自体は金具のみなのですが、別に用意するツーバイフォーの木材と組み合わせることで木を使った突っ張り棒(柱?)を簡単に作れてしまうというシロモノです。
言ってみれば部屋の中の好きな場所に柱を作って釘でもネジでも打ち込み放題、ということです。
さっそく注文し、同時にツーバイフォーの木材も調達します。
私はWOODPROというところで注文しました。
あらかじめ取り付ける場所の床から天井の長さを測っておき、それより75mm短い寸法で準備しておく必要があります。
上記のサイトで好きな長さを指定することでカットしてくれます。
最終的には金具で調節するので厳密にピッタリの長さである必要はないですが、全体が少し短い状態で天井と床の間に設置してから突っ張っていく仕組みなので、木材が長すぎるよりはちょっと短い方が後のトラブルがないかと思います(多分)。
以下、組み立てたときの手順を写真で紹介します。
まず、ツーバイフォー材にLABRICOをはめてネジで固定します。

同じものを2本用意します。

パネルを固定したい位置に合わせてスコーディスに付属の固定用レールをネジ止めします。
ネジ止めした穴の外側の穴はパネルをレールに止めるものです。

先程のレールの穴とパネルの穴を合わせて付属の留め具で固定します。

反対側も止めて、上下を突っ張って、
完成した姿がこちらです。

ご覧の通り、整然とは程遠い状態ですが、地べたでとっ散らかっているより空中でとっ散らかっている方がスッキリ感は上です。
まとめ
浮かす壁面収納を作ったことによって、以前よりもモノを床や机の上に放置することが少なくなりました。
どこに何が入っているか視線を壁に移すとパッと分かる視認性の良さが私にとってはプラスになっています。
LABRICOで気兼ねなく穴が開けられる突っ張り柱を作り、スコーディスのような有孔ボードを取り付ける方法。
私のようなついつい机にモノを広げてしまう方や収納を増やしたいけれどスペースが無い方にはおすすめです。
※注意点
・IKEAのスコーディスですが、パネルやオプションパーツを単体で見ると安価ですが、あれもこれもと増やしていくと割と良いお値段になります。
・クランプで机の天板に取り付ける方法ですが、私のは使っていくうちにパネルが反ってきてしまいました。パネル自体と吊るしているものの重さでしょう。使う環境にもよると思いますが、壁に取り付ける方法のほうがおすすめです。
・パーツによっては穴へのひっかりが結構ゆるいものがあります。私が使っている範囲ではL字型のフックですね。ふとした拍子に指がひっかかって落っこちたりするので注意が必要です。